合同会社って?
株式会社というのは、物的会社と呼ばれ「物」を主体に考える会社です。
従来のビジネスは設備に代表されるように「物」があって初めて利益が生み出されるという考え方を基本にしています。
たとえば、株式会社は投資家がお金を出し、それにより設備などを揃えることが出来る。そしてそれを使うことによって利益が生み出される。それゆえ、利益が出たときにはお金を出した株主がそれを享受するのが当たり前であるという発想なのです。
法律によっても、原則として出資した割合によって会社の利益が配当されると規定されています。
合同会社(LLC)とは、2006年5月の新会社法施行によって認められた、新しい会社の形態です。
この、合同会社(LLC)の最大の特徴は、出資者の責任は有限責任で、意思決定方法や利益の配分が出資比率によらず自由に決められる点にあります。
出資した金額に係わらず、知識やノウハウ・技術を提供した人は、資金を提供した人と同じ様に(或いはそれ以上に)リターンを受け取れる可能性があるのです。
このように「人」が主体となっていることから、人的会社と言われます。
例えば、比較的少人数で、技術やノウハウを持ち寄って共同で事業を始める場合に、会社組織にはしたいけど、株式会社のようにルールに縛られないで自由に会社運営をしたい簡単な設立方法で、費用もあまりかけたくないという方には特にお勧めできる会社形態です。